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190328【建築系展覧会】EAMES HOUSE: DESIGN FOR LIVING @ギャラリー・エークワッド、東陽町

更新日:

概要

東京・江東区にある竹中工務店東京本店内のギャラリー・エークワッド(A4)でイームズ夫妻の展覧会が開催中である。今回は、3つの観点からイームズの創作活動が紹介されている。

  1. イームズ自邸(1949)の保存活動
  2. イームズデザインの現代性と未来
  3. イームズと日本:文化の相互作用

その中で大きな比重を占めるのがイームズの自邸についての展示で、建設過程で大きく関わりを持ったケース・スタディー・ハウスについても概要が展示されている。

会場には1/20のイームズ自邸の実施案模型があり、細部まで細かく作り込まれていて見応え十分である。また、1/150の初期案(ブリッジハウス)の模型もあり、実施案を検討する過程で、敷地との関係がどのようにアップデートされたかがよく分かる。

なお、ケース・スタディー・ハウスの解説コーナーには、arts and architecture誌の復刻版も用意されており、自由に手にとって閲覧することもできる。

もちろん、イームズデザインの椅子や幼児用の玩具なども展示されており、映像コーナーではPowers of Tenを始めとする映像作品が放映されていた。

公式ムービー

感想

イームズ自邸 住居部分 南側模型

ギャラリー・エークワッドは竹中工務店のCSRの一環として運営されていて、入館料は不要である。それほど広くはないが、建築や都市に関連した魅力的な展覧会と関連イベントが定期的に開催されている。

今回のイームズ展は、カードを組み立てて立体化できる玩具 House of Cards を巨大化させたパネルで、適度な空間の分節を形成させながら、展示が構成されている。ポップな色やデザインのパネルによって、おもちゃがあふれる子供部屋に迷い込んだコビトになった気分で楽しめる。

会場で最も目立つのは1/20のイームズ自邸の模型であった。植栽を含めて、細部まで細かく作り込まれており、家具や調度品なども再現されている。 リアリティを感じさせるディテールの創りこみの密度に、 模型製作者の心意気が十二分に表現されていた。 見るもの、触れるものを楽しい気持ちにさせるイームズの思想が、70年の時を経てこの模型に宿っているように感じた。

模型や家具を除くと、ドローイングなどはほとんど複製であった。とはいえ、解像度の高いイメージになっているので、デッサンなどはイームズの手の動きを想像させるに十分なクオリティを持っていた。

映像、ドローイング、雑誌、模型など多様なメディアで構成されたこの展示は、デザインに興味を持つ幅広い層に、イームズデザインの魅力を伝える場となるはずである。

参考情報

展覧会情報

EAMES HOUSE: DESIGN FOR LIVING
イームズハウス:より良い暮らしを実現するデザイン

2019.3.19 tue - 2019.5.30 thu
日曜・祝日休館
開館時間 10〜18時(最終日は17時)
場所:ギャラリーエークワッド(竹中工務店東京本店1F)

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