動的平衡生命論

181023【生命と文化】言語と生命の共通点

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人の言語と生命のタンパク質の相似

人間の言語は音素から生成されている。

日本語であれば50の音素があり、アルファベットであれば26音素、キリル文字であれば33音素ある。この音素を複数組み合わせることで、単語が生成される。

たとえば、日本語のひらがなで2文字の単語をつくるとすると、単純計算で50x50のパターンが考えられ、2500通りの単語をつくることができる。

このような生成のロジックは、アミノ酸からタンパク質を構成する生命活動のプロセスと同じものである。音素はアミノ酸で、単語がタンパク質にあたる。約20種類のアミノ酸が結びつくと機能を持ったタンパク質が形成される。たとえば、3つのアミノ酸が結合してできたものに、グルタチオンやTRFがある。

消化の本来の意味

食物を摂ると消化作用によってエネルギー源や各種栄養素として吸収される。このとき、消化というのは、食べたものが体に取り込みやすいように、要素を細かくすることであると考えがちだ。

しかしながら、消化とは「意味の消去」という側面を持っている。

ある生物にとっての「食物」とは、もともと動物や植物など他の生物の体を構成する部分である。一般的な食物となる部位は、動物であれば筋肉や内蔵に当たる。これは主にタンパク質によって構成されており、栄養表示にもそう書かれている。

このような他の生物のタンパク質を食事という行為で体に取り入れるのだが、これは異物であってそのままでは自身の身体を機能させるための組成になっていない。そのため、一旦アミノ酸レベルまで「分解」し、再度適切な組成にする必要がある。つまり、他の生物では意味があった「アミノ酸の組み合わせ=意味=単語」を解体して、その最小単位であるアミノ酸をリサイクルし、自分にとって意味のある「単語」に作りなおしている。

このプロセスで、他の生物にとっての意味を消去する作業が消化なのである。

このエッセイは、生物学者である某教授の生命と文化についての講義内容を要約したものです。文責はサイト管理者にあります。

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